5:30に目覚ましをセットしていたけれど、10分早く目が覚めました。2週間、家を空にするので、ガスの元栓、水道の元栓、セントラル・ヒーティングを切ったことをしっかり確かめて、ライトのタイマーをセットし、機内用の食料をリュックに詰め込み、119番のバスに乗って空港へ向かいます。チェック項目は前夜にメモを作ってあるので、寝ぼけた頭でも大丈夫。
マンチェスター空港に着くと、カウンターは長蛇の列でした。チェックインに二時間もかかり、離陸予定時刻の5分前にやっと機内に落ち着き、ほっとして酔い止めを飲みましたが、飛行機は更に遅れに遅れて2時間30分後、やっと離陸。ラスベガス、McCarran空港までの8174kmの旅は、薬の効果ゆえ意識が朦朧とした中で始まりました。
パッケージ旅行は、昨年のグラン・カナリア島で懲りていたのですが、今回はフライ・ドライヴというフライトとレンタカーがセットになったパッケージ旅行。レンタカーの保険は別払いですが、これを考慮してもフライトのみの料金よりも何故か安いのです。座席指定や機内食のオプションを外し、2週間大人二人で、合計700ポンド以内の旅行代金でした。
もともと、旅行で一箇所に留まっている事のない私達にとって、予約されているホテルは煩わしい足枷以外の何者でもないため、このフライ・ドライヴは好都合。しかし、パッケージ旅行への不信感は拭いきれず、離陸遅延も重なって、あまり良い心地はしませんでした。そして、出ないと思っていた機内食。どうやら軽食は提供されるようで、納得はいかないものの、出されたものはきっちり頂いておきましょう。
ながいフライトでぐったりしながらもラスベガス(ネヴァダ州)、McCarran空港に着陸し、やっと外の空気が吸える、と思うもつかの間、なんだかんだで機内に30分も閉じ込められ、パスポートコントロールでは指紋採取と写真を取られ、出だしから不信感と不安で一杯です。レンタカー会社に向かい、旅行会社から郵送されてきた書類を見せて、「マシンにあなたのデータがない」と言われても文句を言う気力すらも残っていなかったのは、切れやすい私の性質上からすれば、幸運だったと言って良いでしょう。
しかし車さえ受け取ってしまえば、こっちのものです。天気は良く、暖かく(なんてったって、砂漠ですからね♪)、Tシャツに短パンでやる気満々のいでたちです。途端に元気が出てきた所で、ストリップを完全に無視し、U.S.ハイウェイ95で南下して、サーチライトのモーテル($42)へ。清潔感には欠けていましたが、キングサイズのベッドはのびのびできて、フライト疲れの体には十分な休息を与えてくれました。
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