4:30くっきりと目が覚めてしまったので、ゆっくりとお風呂につかり、6:30、目と鼻の先にあった唯一開店していたマクドナルドで朝食。本家ながらも、分家に勝るとも劣らない品質には、心底失望する限り。
再びハイウェイ95を南下、ほんのちょっとだけカリフォルニア州に入り、ニードルスでインターステイト40で東へ、ステートハイウェイ95をゆっくり南下。目指すはパーカー。
(写真:サーチライトの、女性トイレ入り口にて。一般雑貨店の看板ですが、銃、ナイフ、ダイナマイト、女性用品って…。こういうユーモアのセンスは私好み♪)
ひたすら続く、真っ直ぐで平らな道は想像の範囲を超えはしませんでしたが、時折通り過ぎる、村というにも小さなコミュニティの各家の庭に駐車してあるのはRV。レクリエーション・ヴィークル、いわゆるキャンピング・カー、英国ではキャラヴァンですが、レジャーを大切にする国民性をまざまざと見せ付けられ…そして、中にはセスナの停まっている庭まで。広大な大地ゆえの豊かさにただただうっとりです。
初のガソリン補給は、前払い式でびっくり。セルフ式なのは同様ですが、軽犯罪の多い英国でも、入れた分をカウンターで支払う後払い式なのに…。それでも混雑などせず、後ろに並んでいる人を気にせず(だって誰も並んでない)満足のいくまでウィンドスクリーンを拭いたりできるのは有難い限り。
パーカー到着。地図で発見して以来、是非訪れたいと思っていた町。観光ルートから外れた、地元の人たちが普通に暮らす小さな町は、私の期待を裏切りませんでした。パーカーダムでは、私達以外には、ダム入り口の警備員さんだけで、見たこともない鮮やかな黄色い鳥たちが囀りながら舞うのを楽しみ、太陽は惜しみなく降り注ぎ、風は優しく、求める全てがあるように思いました。
使用、未使用に関わらず、鉄道は好きなフィーチャーの一つなので、予期しなかった電車や線路や駅も町にはあって嬉しさひとしおです。インフォメーションオフィスには、町の名前が入ったピンバッチがあり、迷わず買い求めたのはいうまでもありませんね。
(写真:電車と私♪)
電車は線路から外され、展示というよりは町のモニュメントのようだったので、鉄道も廃線かな、と思っていた折、貨物列車がごとごと音を立てて通り過ぎていきました。小さな家のようなこじんまりとしたパーカー駅は、ひっそりとしていて人の気配はありませんでしたが、こざっぱりとしている様子から、現在も使用されていると思われました。
泊まるにはまだ時間が沢山あるので、再びステートハイウェイ95を南下、Quartzsiteを通り過ぎ、U.S.ハイウェイ95をひたすら南下、メキシコとの国境に程近い、Yuma へ向かいます。せっかくアリゾナ南部にいくのだから、メキシコの地も踏んでみたい、というのが二つ目の理由でしたが、思っていたよりも規模の大きな町の様子や、立ち並ぶモーテルの数々に選択の誤りをうっすらと感じ…。とにかく、一晩我慢すれば、と見繕ったモーテルにチェックイン($45)。無料WifiはPCなどもってきていない私には無用だし、見ないTVも意味がない。とにかく、掃除さえ行き届いていれば満足なのに、そんな基本的なことが私の基準に見合ってない。水道水が飲める、お湯が出る、この最低条件をクリアしているだけの宿なら、ギリシャやスペインの田舎町でさえ問題なく探せるのに。どういうことだ、先進国アメリカ。
アメリカといえば、ファストフード大国。既にお世話になってしまったマクドナルドに引き続き、今夜はタコベルでブリトーの夕食。本家とはいえ、ジャンクに変わりはなし。