結婚生活が長くなればなるほど、パートナーに対して文句が出てきてしまうのと同じように、今では文句や不平の多い私ですが、英国は私の夢でした。何もかもが私の感性に合致するとさえ思っていたものです。
時は丁度パンクからニューロマンティックへ。
相反するこれらのミュージックシーンの波に直撃された私は、この取り合わせの面白さの虜となっていました。ファッションを取り入れ、英語を頑張っていたのも、この時期だったと思います。
渡英するきっかけは、偶然ではありませんでした。自分で「引き寄せた」運だと信じています。詳しいことを語るつもりはありませんが、「何もかもが上手くいく」状況に、戸惑うほどでした。
何故この時期に宝くじを買っておかなかったのか、とは後の祭り(笑)。
ものすごく好きだから、もっと知りたい、この眼で見たい、訪ねてみたい、住んでみたい、と加速するのは仕方のない事ですが、知らないほうが幸せだったのかもしれないとの結論に達してしまうのは、「知って」しまったゆえ。卵か雌鳥かの論争になってしまいます。
一つわかると、もっと知りたくなって、世界に目を向けてみると、結局生まれ育った土地がほとんどの人に適しているのでは、とも思ってしまいます。
振り出しに戻る。
考えた末の結論と、そうでない結論が同じということは、なんだか損しているような(笑)。
叶えられるかどうか判りませんが、今の私にも夢があります。一度味わってしまった、「この世の楽園」に「帰り」たいのです。
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